抗菌化学療法認定薬剤師
2009年04月19日
ＩＣＴの役割と抗菌化学療法への介入
◆院内感染サーベイランス
・集団発生が疑われる場合に感染経路を同定して介入する。
・近隣施設と情報を共有し、地域単位での集団発生に早期介入を図る。
◆特定の感染症が疑われる場合に適切な隔離予防策を指導
◆標準予防策や手洗いなどの職員教育
◆予防接種や健康診断を通じた職員への感染予防
◆消毒薬や清掃器具の選定・配置・使用法教育
◆医療廃棄物の適正管理
◆中央洗浄・消毒部門の品質管理
◆施設増改築に際して感染対策に配慮した設計を提言
◆院内工事に際して、工事関係者の職業安全と施設利用者への感染予防を計画
◆新たな治療法や医薬品・医療器具の導入に際し、感染管理上の安全確認
◆バイオテロに備えた非常計画の策定、必要資材の備蓄、発生時には施設運営を主導。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
このようにＩＣＴの業務は非常に多岐に渡るが、そのうち抗菌化学療法に介入しているのは下記のようにごく一部に過ぎない。
◆医療従事者（主に医師・病棟薬剤師・臨床検査技師）から相談を受けた症例
◆血液培養陽性症例
◆要届出薬（当院では抗ＭＲＳＡ薬・カルバペネム系・注射用ニューキノロン系）の長期使用症例
◆耐性菌検出症例
感染症と言えば何でもかんでもＩＣＴというイメージがあるが、実際には感染管理の見地からの介入しか行っていないのだ。
2009年02月05日
行ったり来たり！？
久しぶりに日本化学療法学会のＨＰを見てみると、1/20付で「日本化学療法学会認定感染症治療薬剤師制度の名称、規則・細則の変更について」のお知らせが出ていた。
予想通り、「認定感染症治療薬剤師」は「抗菌化学療法認定薬剤師」へと名称を変えるらしい。
その理由として、
の２点をあげ、この「極めて異例な」規則・細則の改定に至った経緯が説明されていた。
このカテゴリも行ったり来たりだったが、ようやく落ち着くことができる。
予想通り、「認定感染症治療薬剤師」は「抗菌化学療法認定薬剤師」へと名称を変えるらしい。
その理由として、
◆日本病院薬剤師会認定感染制御専門薬剤師（BCIPS）との相違点を明確にする必要性
◆認定されたことの広告に関する必要性
の２点をあげ、この「極めて異例な」規則・細則の改定に至った経緯が説明されていた。
目指せ！抗菌化学療法認定薬剤師（仮称）
↓
目指せ！認定感染症治療薬剤師
↓
目指せ！抗菌化学療法認定薬剤師
このカテゴリも行ったり来たりだったが、ようやく落ち着くことができる。
抗菌化学療法に特化した認定薬剤師
それでは、規則・細則のどこが変わったのかを眺めていこう。
※下線部が変更箇所
IDCPは抗菌化学療法に特化した薬剤師を認定することを目的としており、BCIPSとの区別化を図るため、
と、位置づけを変更している点が注目される。
※下線部が変更箇所
●第一章 総則
（目的・名称）
第一条
本制度は、抗菌化学療法（抗ウイルス薬、抗真菌薬も含む）に関する十分な知識及び技能を有する認定薬剤師を養成し、至適な抗菌化学療法を通して、国民の健康に貢献することを目的とするものである。
第二条
第一条の目的を達成するために、本学会は日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師制度を制定し、抗菌化学療法に関する十分な知識・技能を有する薬剤師を認定する。
第三条
第二条に定める本学会によって認定された薬剤師の名称は、「日本化学療法学会抗菌化学療法認定薬剤師（以下 抗菌化学療法認定薬剤師）」とし、英文では、Infectious Disease Chemotherapy Pharmacistと表記する。
IDCPは抗菌化学療法に特化した薬剤師を認定することを目的としており、BCIPSとの区別化を図るため、
（旧）「感染症および化学療法」
↓
（新）「抗菌化学療法（抗ウイルス薬、抗真菌薬も含む）」
…に関する十分な知識及び技能を有する認定薬剤師
と、位置づけを変更している点が注目される。
試験と認定の分離
●第二章 抗菌化学療法認定薬剤師認定委員会
（委員会の設置）
第四条
本学会は、この制度のため抗菌化学療法認定薬剤師認定委員会（以下、認定委員会）を設置する。
（責務）
第五条
第四条に定める認定委員会は、本制度の運営と認定作業を行う。
（組織）
第六条
第四条に定める認定委員会は、本会会員より選出される委員より構成される。
第七条
本学会理事長は、理事会の議決を経て、第六条の委員を委嘱する。
（任期）
第八条
認定委員の任期は2年とし、原則として再任は妨げない。
◆認定委員会の運営に理事会の承認が不要となった点
◆認定委員の再任が可能になった点
◆「試験問題の作成・出題・評価」が（認定委員会ではなくその下部組織の）ワーキンググループ（後述）の仕事になった点
･･･が変更点。試験と認定作業が分離されたことになる。
即入会でも認定可能に！
●第三章 抗菌化学療法認定薬剤師
（申請基準）
第九条
抗菌化学療法認定薬剤師の申請は下記の各項を満たす者とする。
1）本邦における薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格及び抗菌化学療法の見識を備えている。
2）申請時において、本学会が認定する研修施設およびその関連施設において通算5年以上の研修を行っている（注1）。
3）申請時において、本学会の正会員である。
4）医療機関において、薬剤管理指導・TDM（治療薬物モニタリング）・DI（医薬品情報）などの業務を通じて感染症患者の治療（処方設計支援を含む）に自ら参加した25例以上の症例を報告できる。
5）本学会の抗菌薬適正使用生涯教育セミナー・実地研修・認定委員会の指定する研修プログラムなどにおいて、別に定める単位数を履修している。
（注1）
附則 規則第九条2）にある研修施設およびその関連施設が認定されるまでは、暫定的に薬剤師として抗菌化学療法に5年以上関わっていることを示す施設長又は感染対策委員長の証明で替えることとする。
「申請時において、３年以上継続して本学会の正会員である」という要件が撤廃されたため、他の要件を満たしていれば、今から入会しても今年度の認定に間に合うこととなった。
ただ、「申請時において、薬剤師としての職歴が3年以上ある」という要件の代わりに2)の要件が加わったのが少し厄介だ。
当面は「推薦状」で差し支えないようなので、早いうちに認定を取得しておくのが賢明だろう。
なお、第十条以降に関しては、「本学会を退会すると認定薬剤師の資格を喪失する」ことを除き、大きな変更点はないようだ。
2008年12月06日
結局、抗菌化学療法認定薬剤師・・・？
今回の講演の中で何度か下記の文言が登場した。
「抗菌化学療法認定薬剤師」
正式なアナウンスはまだのようだが、恐らくは「日本化学療法認定感染症治療薬剤師」という名称はこれに変更となるのだろう。
医師は「抗菌化学療法認定医」
歯科医師は「抗菌化学療法認定歯科医」
だったら、最初から薬剤師もこれに合わせとけば良かったのに、締切間際のバタバタ劇（詳しくはこちらを参照）はとんだ迷惑だ。
ただ、略号であるＩＤＣＰは変わらないようだ。
「抗菌化学療法認定薬剤師」
正式なアナウンスはまだのようだが、恐らくは「日本化学療法認定感染症治療薬剤師」という名称はこれに変更となるのだろう。
医師は「抗菌化学療法認定医」
歯科医師は「抗菌化学療法認定歯科医」
だったら、最初から薬剤師もこれに合わせとけば良かったのに、締切間際のバタバタ劇（詳しくはこちらを参照）はとんだ迷惑だ。
ただ、略号であるＩＤＣＰは変わらないようだ。
2008年11月25日
日本化学療法学会から電話が!?
今朝職場にいきなり日本化学療法学会から電話がかかってきた。
先週認定感染症治療薬剤師の申請を送付したばかりなので、「もしや申請書類に不備があったのでは？」とドキドキしながら受話器を取ると、信じられないような話が告げられたのだった。
････よって送付された申請書類も振り込まれた申請料もいったん返送する、というのだ！
なんじゃそりぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！
�，砲弔い討蓮�認定感染症治療薬剤師制度委員会の「平成20年度事業計画」には「第１回の認定を予定する」と書いてあったし、HPでも「認定申請受け付け期間は毎年2月1日〜11月末日です」と大々的に宣伝しているのに、一体どういうことだろう？
認定が来年度からだとすれば、締め切り（11月末）に間に合うよう、やれ「単位だ」「症例だ」「推薦状だ」と駆けずり回った日々は何だったんだ！
�△呂茲�覚えていないが、他の学会で発足する予定の認定薬剤師制度と名称が紛らわしいそうなのだ（そもそも何でこっちが名称を変える必要があるのか）。
先日ボスも指摘していたが、薬剤師会との連携もなしにニョキニョキと専門または認定薬剤師制度ができるのも考えものだ。
��にも困ったものだ。
50単位だと思っていた必須単位が60単位になっただけでも慌てたのに、今後更に認定要件が追加されて「狭き門」になるんじゃあるまいな？
とにかく今年度の認定が見送られた以上、当面は試験勉強する必要もなくなった。
悔しいような、ホッとしたような････。
先週認定感染症治療薬剤師の申請を送付したばかりなので、「もしや申請書類に不備があったのでは？」とドキドキしながら受話器を取ると、信じられないような話が告げられたのだった。
�〆Ｇ�度の認定感染症治療薬剤師の認定は見送られた。
�◆崘�定感染症治療薬剤師」というの名称も今後変更となるかもしれない。
�Ｇ�定制度規則や認定要件も変更となるかもしれない。
････よって送付された申請書類も振り込まれた申請料もいったん返送する、というのだ！
なんじゃそりぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！！！！！！！！
�，砲弔い討蓮�認定感染症治療薬剤師制度委員会の「平成20年度事業計画」には「第１回の認定を予定する」と書いてあったし、HPでも「認定申請受け付け期間は毎年2月1日〜11月末日です」と大々的に宣伝しているのに、一体どういうことだろう？
認定が来年度からだとすれば、締め切り（11月末）に間に合うよう、やれ「単位だ」「症例だ」「推薦状だ」と駆けずり回った日々は何だったんだ！
�△呂茲�覚えていないが、他の学会で発足する予定の認定薬剤師制度と名称が紛らわしいそうなのだ（そもそも何でこっちが名称を変える必要があるのか）。
先日ボスも指摘していたが、薬剤師会との連携もなしにニョキニョキと専門または認定薬剤師制度ができるのも考えものだ。
��にも困ったものだ。
50単位だと思っていた必須単位が60単位になっただけでも慌てたのに、今後更に認定要件が追加されて「狭き門」になるんじゃあるまいな？
とにかく今年度の認定が見送られた以上、当面は試験勉強する必要もなくなった。
悔しいような、ホッとしたような････。
2008年10月01日
認定感染症治療薬剤師の略称はＩＤＣＰ
●第1章 総則
（目的・名称）
第1条
本制度は、感染症および化学療法に関する十分な知識および技能を有する認定薬剤師を養成し、至適な感染化学療法をとおして、国民の健康に貢献することを目的とするものである。
第2条
第1条の目的を達成するために、本学会は日本化学療法学会認定感染症治療薬剤師制度を制定し、感染化学療法に関する十分な知識・技能を有する薬剤師を認定する。
第3条
第2条に定める本学会によって認定された薬剤師の名称は、「日本化学療法学会認定感染症治療薬剤師（以下 認定感染症治療薬剤師）」とし、英文では、Infectious Disease Chemotherapy Pharmacistと表記する。
※ICP（感染制御専門家）関連用語
◆ICD（インフェクションコントロールドクター）by ICD制度協議会
◆ICN（感染管理看護師）by 日本看護協会
◆BCICPS（感染制御専門薬剤師）,BCPIC（感染制御認定薬剤師）
by 日本病院薬剤師
◆ICDH（感染管理歯科衛生士） ※未制定
◆ICMT（感染制御認定臨床微生物検査技師）by 日本臨床微生物学会
◆ICCW（感染管理介護福祉士） ※未制定
出題傾向は２〜４年毎に変わる!?
●第2章 認定感染症治療薬剤師認定委員会
（委員会の設置）
第4条
本学会は、この制度のため認定感染症治療薬剤師認定委員会（以下、認定委員会）を設置する。
（運営）
第5条
認定委員会は、本学会の下に設置される委員会であり、その決議事項は、本学会理事会の承認を得なければならない。
（責務）
第6条
第4条に定める認定委員会は、試験問題の作成、出題、評価、および認定作業を行う。
（組織）
第7条
第4条に定める認定委員会は、本会会員より選出される委員より構成される。
第8条
本学会理事長は、理事会の議決を経て、第7条の委員を委嘱する。
（任期）
第9条
認定委員の任期は2年とし、原則として再任は2期までとする。
認定委員の任期が２期までということは、後述する試験の出題傾向も必然的に２〜４年毎に変わるということになろう。
25例以上の症例報告が必要
●第3章 認定感染症治療薬剤師
（申請基準）
第10条
認定感染症治療薬剤師の申請は下記の各項を満たす者とする。
1）本邦における薬剤師免許を有し、薬剤師として優れた人格および見識を備えている。
2）申請時において、薬剤師としての職歴が3年以上ある。
3）申請時において、3年以上継続して本学会の正会員である。
4）医療機関において、薬剤管理指導・TDM（薬物血中濃度解析）・DI（医薬品情報）などの業務を通じて感染症患者の治療（処方設計支援を含む）に参加し、25例以上の症例を報告できる。
5）本学会の指定する抗菌薬適正使用生涯教育セミナー・実地研修などにおいて、別に定める単位数を履修している。
（申請）
第11条
認定感染症治療薬剤師の認定を希望するものは、以下に掲げる書類を添えて本学会事務局に申請する。
1）認定感染症治療薬剤師認定申請書（別紙申請書式-1）
2）薬剤師免許の写し（裏書のある場合は、裏書も含む）
3）規定の単位取得証明書（施行細則3参照）（別紙申請書式-2）
4）症例一覧（別紙申請書式-3）
5）推薦状（施設長または日本化学療法学会評議員）（別紙申請書式-4）
6）申請料（1万円）振込み用紙の写し
申請基準の中に25例以上の症例報告が必要とある。
誰に指示された訳でもないけれど、去年以降に介入した症例は全て控えてあるので楽勝だ。
それよりも、学会発表や論文が要件に含まれないのが朗報だ。
あと、薬剤師免許。どこにしまったっけ〜？
よもやの認定試験「あり」
●第3章 認定感染症治療薬剤師（続き）
（認定試験）
第12条
認定委員会は、本学会理事会の命を受け、別途定める期日までに本学会事務局宛申請された申請者について、認定感染症治療薬剤師認定資格の適否を判定する。
第13条
前条に定める判定の結果、認定委員会により認定感染症治療薬剤師認定試験の受験資格を有すると判断された申請者は、認定感染症治療薬剤師認定試験を受験することができる。
第14条
試験実施方法等の詳細については、別途、認定感染症治療薬剤師認定制度施行細則に定める。
第15条
試験は年1回実施する。
第16条
一度、試験に不合格となった者は、再度、受験をすることができる。ただし、再受験に際しては、第11条に定める申請より再度実施する。
第17条
出題範囲については、特に定めないが、感染化学療法に関する領域から広く出題する。
（認定）
第18条
認定委員会は、申請書類および認定試験成績を総合的に判断し、申請者の認定感染症治療薬剤師としての適否を判断し、本学会理事会に報告する。
第19条
本学会理事会は、認定委員会の報告を受け、審議のうえ認定感染症治療薬剤師の認定を行う。
抗菌化学療法認定医・認定歯科医にはなかった認定試験が、認定感染症治療薬剤師には「ある」ことがわかった。
試験があるとどうしても「狭き門」になってしまうので複雑な気分だが、竹末先生が述べているように「臨床医が納得するような強制力が働く資格を早急につくるべきとの意見」があるならばやむ得しか･･･。
いずれにせよ、これで本腰を入れて勉強なければならなくなった。
「抗菌薬適正使用生涯教育テキスト」を勉強すれば概ね対応できるだろうが、年１回の一発勝負だけに気は抜けない。
このブログでも今後、試験対策を取り上げていくことにしよう。
謎（!?）の実地研修
●第3章 認定感染症治療薬剤師（続き）
（更新）
第20条
認定感染症治療薬剤師の認定は、5年ごとに更新する。更新審査は、毎年1回行う。
第21条
更新しようとする者は、認定を受けてから更新までの間に本学会の認定する講習会、実地研修などにおいて、60単位以上の単位を取得しなければならない。
第22条
更新に際しては、第21条に定める条件を満たしていることを証明するために、本学会の認定する講習会などにおける受講証明書等を提出しなくてはならない。
（認定の取り消し）
第23条
本学会が認定感染症治療薬剤師として認定したものが、その称号にふさわしくない行為を行った場合には、本学会理事会は、認定委員会の審議を経て、認定感染症治療薬剤師の称号を取り消すことができる。
（規則の変更）
第24条
本規則を変更するためには、本学会理事会の承認を得なくてはならない。
（施行）
第25条
本規則は、平成20年6月7日より施行する。
いったん認定を受けると、その後は５年毎に更新で、その間に60単位以上取ればよいことになる。
ただ、少し気になるのが「必修の実地研修」がある点。
今のところ詳細は不明だが、面倒なことが始まる前に認定を受けてしまった方が無難だろう。
あと５単位、あと５単位さえあれば・・・
認定感染症治療薬剤師制度施行細則（抜粋）
●細則3 認定の要件
本学会が指定した生涯教育セミナーおよび実地研修などに参加し、60単位（必修30単位以上を含む）を取得し、かつ医療機関において、薬剤管理指導・TDM（薬物血中濃度解析）・DI（医薬品情報）などの業務を通じて感染症患者の治療（処方設計支援を含む）に参加し（症例報告25例）、認定試験に合格した者。
≪単位取得の対象となる項目≫
（必修）
◆抗菌薬適正使用生涯教育セミナー出席者（1日） 30単位
◆抗菌薬適正使用生涯教育セミナー出席者（半日）15単位
◆実地研修（現状では研修施設が未定のため必修単位には含まれない）
（選択）
◆本学会の指定する抗菌薬適正使用に関連したプログラム 10単位
◆本学会の主催する学術集会出席者 5単位
◆本学会の指定する関連学会の年次講演会出席者1） 2単位
◆感染症患者の治療に関する教育活動2） 5単位
1）未定
2）抗菌薬適正使用を目的に、申請者が感染症患者の治療に貢献していることを証明するもので、施設内・地域での抗菌薬適正使用に関する教育活動などが該当する。
抗菌化学療法認定医・認定歯科医は50単位でよいので、薬剤師もすっかり50単位だと思い込んでいたら、これまたまさかの「60単位」だった。
手持ちの単位はどう計算してみても55単位。あと５単位足らない。
広島（西日本支部総会）に参加するのは12月なので、申請期限が過ぎてしまっているし、かといって、たった５単位のために大宮（東日本支部総会）まで行くのも、今から院内講演会を準備するのもしんどい話だ。
ふと気付いたのが、「申請前１年以内」といった期限がないこと。
ならば、昨年参加した学会の分も加算できるではないか！
それでも参加証が見つからず焦ったが、薬剤師生涯研修の認定申請時に提出した写しを薬剤師会が保管してくれていたため、わずか５単位のために１年を棒にふらずに済んだ（試験に通らなければ同じことだが･･･）。
2008年06月08日
認定感染症治療薬剤師制度がついに発足！
「社団法人日本化学療法学会・平成20年度総会資料」によれば、認定感染症治療薬剤師制度委員会の項に下記の記載がある。
つまり、今年度中に50単位取得して申請すれば認定される訳だ。
現時点で20単位（内訳：総会参加⇒５単位，第４回抗菌薬適正使用生涯教育セミナー参加⇒15単位）あるから、あとは第３回抗菌薬適正使用生涯教育セミナー【１日コース】に参加すればいいだけになった。
≪平成19年度事業報告≫
・名称を”日本化学療法学会認定感染症治療薬剤師”とした。
・規程案を作成した。
≪平成20年度事業計画≫
・日本化学療法学会認定感染症治療薬剤師規程を完成させる。
・認定のための内規を作成する。
・第１回の認定を予定する。
つまり、今年度中に50単位取得して申請すれば認定される訳だ。
現時点で20単位（内訳：総会参加⇒５単位，第４回抗菌薬適正使用生涯教育セミナー参加⇒15単位）あるから、あとは第３回抗菌薬適正使用生涯教育セミナー【１日コース】に参加すればいいだけになった。
2007年07月02日
抗菌化学療法認定薬剤師のハードルは低い！？
抗菌化学療法認定薬剤師(仮称)の認定を取るために、試験や論文および学会発表が恐らく不要であることは、個人的には歓迎している。
なぜなら、病棟薬剤師としての感染症治療への関わりは、あくまでチーム医療の一環であって、試験や発表といったものとは別次元の、何と言うかもっと身近なものでなければならないと思うからだ。
50単程度ならば１〜２年で達成できてしまうだろうし、その後５年間は単位取得にあくせくしなくても済む訳だから、自分に不足している部分のみ勉強すれば済むことになる。
できるだけ多くの病棟薬剤師が抗菌化学療法認定薬剤師の認定を受け、名実ともにチーム医療の中で信頼される存在になりたいものだ。
なぜなら、病棟薬剤師としての感染症治療への関わりは、あくまでチーム医療の一環であって、試験や発表といったものとは別次元の、何と言うかもっと身近なものでなければならないと思うからだ。
50単程度ならば１〜２年で達成できてしまうだろうし、その後５年間は単位取得にあくせくしなくても済む訳だから、自分に不足している部分のみ勉強すれば済むことになる。
できるだけ多くの病棟薬剤師が抗菌化学療法認定薬剤師の認定を受け、名実ともにチーム医療の中で信頼される存在になりたいものだ。
「感染制御専門薬剤師」認定試験に学ぶ
抗菌化学療法認定薬剤師(仮称)に認定試験がないからといって、独学では偏った知識しか身に付かない危険性もある。
その点、接点の大きい感染制御専門薬剤師の認定試験の内容を通じて、標準的な知識を習得しておくことは有意義だと思う。
感染制御専門薬剤師に関して最も充実した情報を提供しているサイトは、日病薬のＨＰ･･･ではなく(^_^;)、ラジオNIKKEIの番組「病院薬剤師ができるＩＣＴ活動」「合格して変わったＩＣＴ活動」だ。
感染制御専門薬剤師認定試験に関しては2007年2月9日に放送されているが、オンデマンド放送で視聴することもできるし、放送原稿を読むこともできる。
放送中、「受験に参考となる書籍」が紹介されていたので、下記にも記しておく。
・薬剤師のための感染制御マニュアル（薬事日報社）
・エビデンスに基づいたICTのための感染対策トレーニングブック
（メディカ出版）
・エビデンスに基づいた感染制御（第1集（基礎編））改訂2版
・エビデンスに基づいた感染制御（第2集（実践編））
・エビデンスに基づいた感染制御（第3集（展開編））
（メヂカルフレンド社）
その点、接点の大きい感染制御専門薬剤師の認定試験の内容を通じて、標準的な知識を習得しておくことは有意義だと思う。
感染制御専門薬剤師に関して最も充実した情報を提供しているサイトは、日病薬のＨＰ･･･ではなく(^_^;)、ラジオNIKKEIの番組「病院薬剤師ができるＩＣＴ活動」「合格して変わったＩＣＴ活動」だ。
感染制御専門薬剤師認定試験に関しては2007年2月9日に放送されているが、オンデマンド放送で視聴することもできるし、放送原稿を読むこともできる。
放送中、「受験に参考となる書籍」が紹介されていたので、下記にも記しておく。
・薬剤師のための感染制御マニュアル（薬事日報社）
・エビデンスに基づいたICTのための感染対策トレーニングブック
（メディカ出版）
・エビデンスに基づいた感染制御（第1集（基礎編））改訂2版
・エビデンスに基づいた感染制御（第2集（実践編））
・エビデンスに基づいた感染制御（第3集（展開編））
（メヂカルフレンド社）
2007年07月01日
抗菌化学療法認定医・指導医認定制度の概要
抗菌化学療法認定薬剤師（仮称）認定制度に先立って設立されたのが、抗菌薬の適正使用に関する認定医・指導医（抗菌化学療法認定医・指導医）認定制度だ。
母体が同じだけに、その内容は十分参考に値すると思う。
薬剤師の場合も同様に、「本学会の会員であること」「薬剤師歴が2年以上」「50単位の取得」の３つが条件になると予想される。
母体が同じだけに、その内容は十分参考に値すると思う。
●応募資格
1. 認定医
1) 本学会の会員であること（会員歴の長さは問わない）。
2) 医師歴が2年以上の医師で、抗菌薬の適正使用について研鑽を積もうとするもの。
2. 指導医
1) 本学会の会員であること（会員歴の長さは問わない）。
2) 日本感染症学会認定専門医とICD制度協議会認定ICDの資格を有するもの。
3. 認定歯科医
1）本学会の会員であること（会員歴の長さは問わない）。
2）歯科医師歴が2年以上の医師で、抗菌薬の適正使用について研鑽を積もうとするもの。
●認定の要件
審議会が指定した生涯教育セミナーに参加し、所定単位（認定医・認定歯科医50点、指導医30点）を取得した者。ただし必修で30単位を取得する。
薬剤師の場合も同様に、「本学会の会員であること」「薬剤師歴が2年以上」「50単位の取得」の３つが条件になると予想される。
単位の取り方
認定医・指導医制度においては下記の通り。
1）日本医学会、日本環境感染学会、日本感染症学会、日本眼科学会、日本眼感染症学会、日本外科学会、日本外科感染症学会、日本小児科学会、日本小児感染症学会、日本性感染症学会、日本感染症教育研究会
2）抗菌薬適正使用推進を目的に、申請者が抗菌薬適正使用の実践と指導活動に貢献していることを証明するもので、施設内・地域での抗菌薬適正使用に関する教育活動などが該当する。
どうやら試験はなく、セミナーなどに出席すればＯＫのようだ。
●単位取得の対象となる項目
・必修：抗菌薬適正使用生涯教育セミナー出席者
（一日） 30単位 （半日） 15単位
・選択：審議会が指定する抗菌薬適正使用に関連したプログラム 10単位
・本学会の主催する学術集会出席者 5単位
・共催学会の年次講演会出席者1） 2単位
・抗菌薬適正使用推進活動2） 5単位
1）日本医学会、日本環境感染学会、日本感染症学会、日本眼科学会、日本眼感染症学会、日本外科学会、日本外科感染症学会、日本小児科学会、日本小児感染症学会、日本性感染症学会、日本感染症教育研究会
2）抗菌薬適正使用推進を目的に、申請者が抗菌薬適正使用の実践と指導活動に貢献していることを証明するもので、施設内・地域での抗菌薬適正使用に関する教育活動などが該当する。
どうやら試験はなく、セミナーなどに出席すればＯＫのようだ。
認定取得にかかるコスト
認定医・指導医に関しては、申請料として10,000円、認定料として20,000円がかかるらしい。
認定期間は5年間であり、更新するためには「引き続き本会会員であること」「(5年間のうちに)所定単位の取得」が認定更新の要件となり、更新料として20,000円が必要となるようだ。
薬剤師に関してもほぼ同等となるだろう。
セミナー等の参加料は無料のようだが、旅費が相当な負担となる。
詳しくは抗菌化学療法認定医・指導医認定制度規則を参照のこと。
認定期間は5年間であり、更新するためには「引き続き本会会員であること」「(5年間のうちに)所定単位の取得」が認定更新の要件となり、更新料として20,000円が必要となるようだ。
薬剤師に関してもほぼ同等となるだろう。
セミナー等の参加料は無料のようだが、旅費が相当な負担となる。
詳しくは抗菌化学療法認定医・指導医認定制度規則を参照のこと。
